ジャンプ小説新人賞に投稿しました(〆切間に合った)
近況報告をば。
ジャンプ小説新人賞(15年4月30日〆切)に投稿しました。
〆切間に合った!!!
4月に「まだぜんぜん原稿進んでないけど、〆切には絶対間に合わせるぜ(キリッ」と死亡フラグにしか思えない記事を書いたので、もしかしたら心配してくださった読者の方もいたかもしれない。
まだ、初稿が終わっていない……。ぜんぜん終わってない。
4月30日の〆切に間に合わなければ、このままズルズルと引き伸ばしてしまうだろう。また去年のように、1作も投稿できずに尽き果てるに違いない。
だから、今年こそ本気出す。
絶対に〆切に間に合わせる。
(春――小説家志望が最も苦しむ季節 より)
間に合った、ほんと良かった。
〆切当日に、コンビニで原稿を印刷した。
出来たてほやほやの原稿はまだ温かいぬくもりがあって、胸に抱きかかえたままスキップしそうになった。
一旦家に持ち帰って、パンチで右上に穴を開けて、綴紐を結んで、ページ抜けがないか十回は確認した。
角型二号の封筒に祈るように原稿を入れる。念を籠めた手で、糊付けした封を押した。
再び家を出て、郵便局に駆け込む。
窓口の人に「今日の消印つきますよね」と訊こうとしたけれど、慌てすぎて「ケヒ…ケヒデフョネ!」みたいな意味不明な呪文を口走ってしまった。
郵便局員さんは察してくれて、優しい笑顔で「はい、大丈夫ですよ」と答えてくれた。安心に身体から力が抜けて、その場に膝から崩れ落ちてしまいそうになった。
赤いバイクで走り出していく郵便配達員の人が、サンタクロースに見えた。比喩ではなく、本当に、彼らは夢を運んでいるのだと思った。
j-books.shueisha.co.jp (今回投稿した賞)
原稿終わった。
投稿したら、書いた作品に未練はない。
物語は作者の手を離れて、遠くへと旅立ってしまう。
髪をばっさり切った、さっぱりとした失恋の気持ちを胸に、次回作の構想を練る。
またどうせ〆切直前になって苦しむ展開になるだろうけれど、それでも書き続ける。
Q――どうして原稿を書くの?
A――そこに〆切があるからさ!
Fin.