ときまき!

謎の創作集団による、狂気と混沌の執筆バトル。

オプトイン・オプトアウトの意味と違い

とき台詞

ITパスポートの勉強してたらオプトインオプトアウトって単語が出てきたんやけど、これってどういう意味なん?

まき台詞

簡単にはこういう意味です。

オプトイン(Opt-in)

Webサービスにメアドを登録したときに、メルマガを受け取るかどうかをユーザーがあらかじめ選択することができるタイプのもの。

具体的には「お得な情報を受け取る!」「メルマガを購読する!」といった文言の横にチェックボックスが用意され、そこにチェックを入れて登録すると、広告メールが届くようになる。

つまり、メルマガ配信の前に必ず受け手の《承諾》が必要となる。

オプトアウト(Opt-out)

Webサービスにメアドを登録したときに、運営から勝手にメールマガジンや広告メールが送られてくる、うっとうしいやつ。ユーザーはメールを受けとりたくなければ、わざわざ《メルマガの購読解除》の手続きをしなければならない。

ユーザーの承諾なしに広告を送りつけるのでは迷惑メールと変わらないため、現在では特定電子メール法および特定商取引法によりオプトアウトは原則禁止されている。

……はずだが、実質的なオプトアウトメールが世に氾濫している。(後述)

とき台詞

オプトインとオプトアウトがごっちゃになってよくわからんのやけど……。

まき台詞

オプト-イン、-アウトの「オプト」って、私たちが日常でよく使う「オプション」から来ているんですよ。

つまり

Option=オプション
選択できるもの、選択権
Opt-in=オプトイン
ユーザーが「入る」ことを選択できる=広告メールを「受け入れる」かどうかを選択できる。
=「メールマガジンを購読する」のチェックボックスに《イン》する!
Opt-out=オプトアウト
ユーザーが「出る」ことを選択できる=広告メールを「出て行かせる」かどうかを選択できる。
=「メールマガジンを購読する」のチェックボックスから《アウト》する!

どうでしょうか?

これでスッキリまとまったんじゃないでしょうか。

少なくともこの覚え方ならば、両者を取り違えることはないでしょうし、ニュアンスも掴みやすいでしょう。

とき台詞

いやいや、まだ納得いかんことがあるで。

ぱっと見オプトインやけども、実質的にオプトアウトなWebサービスっていっぱいあるやん!

例えばリクルートの運営している「ポンパレモール」

あれって、商品を買うときの注文画面で「お得なメールマガジンを購読する」のところにデフォルトでチェックが入ってるんや。しかもページの下の方の、目立たないところにチェックボックスがある。気付かずに商品購入ボタンを押すと、勝手にメルマガ購読してしまう。

で、メルマガ届くたびに購読解除手続きをするんやけども、また買い物をするときにうっかりチェックを外し忘れてしまって、再びメルマガが届く。

こんなん、ほんとにオプトインを実現してるって言えるん?

まき台詞

ま、まぁポンパレモールに限った話ではないですが、多いですよね。楽天市場もそんな感じですよ。

しかしユーザビリティのためにも、「メルマガ購読」のチェックボックスはデフォルトで外しておくべきだ!という考えは、広まってはきているようです。

ちなみにときちゃんが言ってた「メールマガジンを購読したくないのなら、自分でチェックを外してね!」というタイプのものを《事前オプトアウト》と呼ぶこともあります。実質的にはオプトアウト方式と変わらない、とする考え方です。

チェックボックスを外さなかったからといって「承諾したものとみなす」のは、ユーザーの不注意に期待しているようで、良い印象は受けません。

とき台詞

あとあれ、フリーソフトとかをダウンロードして、インストールするときに「Yahoo!ツールバーをインストールする」とか「Baidu IMEをインストールする」とかにデフォルトでチェック入ってるやん。

で、うっかりチェック外さずインストールすると、勝手に余計なものがくっついてきてアンインストールにやたらと手間かかるやつ。

あれも事前オプトアウトやん。許すまじ。

まき台詞

ま、まぁ…フリーソフトなら無料で使わせてもらっているのでそのくらいは我慢すべきだと思いますが……、有料のソフトでもたまにあるので、ユーザーにとっては不便ですよね。

Webサービスの会員登録だと、逆に「ダブルオプトイン」のものが増えてきましたよね。

メールアドレスを入力して会員登録手続きを済ませても、まだ本登録は完了していない。登録メールに送られてきた認証URLをクリックして初めて、会員登録が完了する。そんなタイプのシステムを《ダブルオプトイン》と呼びます。

ITパスポートの試験であれば、オプトインとオプトアウトの違いさえ分かっていれば十分です。ここでご紹介した事前オプトアウトやダブルオプトインは余談です。

オプトインについては『特定電子メールの送信の適正化等に関する法律』の第三条に定めがあります。

第三条  送信者は、次に掲げる者以外の者に対し、特定電子メールの送信をしてはならない。
一  あらかじめ、特定電子メールの送信をするように求める旨又は送信をすることに同意する旨を送信者又は送信委託者(電子メールの送信を委託した者(営利を目的とする団体及び営業を営む場合における個人に限る。)をいう。以下同じ。)に対し通知した者

(引用:特定電子メールの送信の適正化等に関する法律

オプトイン方式では、受信者側の同意を『あらかじめ』得ておかなければならないというのがポイントですね。

もっと詳しく知りたい方は、総務省のサイトがおすすめです。

総務省|電気通信消費者情報コーナー|迷惑メール対策

上記ページの『広告・宣伝メールを送られる方へ』の項目にある《特定電子メールの送信等に関するガイドライン》というPDFファイルに分かりやすくオプトイン規制についてのポイントが書かれています。

ではそろそろまとめに入りましょう。

まとめ

オプトイン(Opt-in)

ユーザーが広告メールを受信するかどうか、事前に選択できる。

オプトアウト(Opt-out)

ユーザーは《配信解除》をすることによって、広告メールを受け取らないようにすることができる。

  • オプトイン(事前承認)がなく、オプトアウト(配信停止)だけが用意されているもの
  • あるいはオプトイン(事前承認)はあっても、オプトアウト(配信停止)ができないもの

これらはユーザーにとって迷惑であり、特定電子メール法違反となり得る。

また、オプトインでは『メルマガを購読する』のチェックボックスが標準で外れている方が望ましい。ユーザーの不注意や見過ごしを期待してメルマガを購読させるのは、厳密な意味でのオプトインとは呼べない。

(おわり)


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