小4『#どうして解散するんですか』騒動にはアフィリエイトで儲けるためのエッセンスが詰まっている
やほー、今日扱うのはこのネタ。
小学生自称し解散・総選挙批判して炎上 サイト作成者はネットの有名人だった! : J-CASTニュース
えー、例の小学四年生騒動ですよね。
正直なところ、すでにあらゆる意見が出尽くしてまとめ記事も乱立してますし、いい加減食傷気味というか、もうそっとしておいてあげようよって言いたくなります。
ま、そうなんやけどさー。
ぶっちゃけ、アフィリエイトしてる人なら例の騒動あった時にこう感じたと思うんやね。
あのサイトに広告貼っておけばめっちゃ儲かったのに! 勿体無い!!
広告貼ったら政治的主張が台無しじゃないですか!!
せやけどね、累計4000万PV(厳密にはPV数でなくハッシュタグの拡散数らしい)を達成した、あのWebサイトへの集客戦略は大いに見習うところがあるし、アフィリエイトで稼ぐためには参考になるんやな。
あと、ぶっちゃけネットっちゅうのは良くも悪くも「金儲け」で成り立ってるんや。
『どうして解散するんですか』騒動が発覚したあと、数時間と待たずにNAVERにはまとめ記事が作られて、バイラルメディアやまとめサイトもこぞって炎上に便乗した。
サイト運営者にとって最も目的とするところは金や。
炎上だろうが何だろうが、利用できるものは全て利用して、自サイトのPV数を増やすんやね。
モラルハザードが深刻ですけどね……。
結論を述べると、『#どうして解散するんですか』から学べるアフィリエイトで儲ける方法は次の通りや。
- ロジック(論理)ではなくエモーション(感情)に訴えるコンテンツを作る
- 影響力のある人・団体に協力をお願いし、Twitter等のSNSで拡散させる
- マネタイズする
略して3k、感情・拡散・金が大切なんやで!
うわぁ……(ドン引き
1.感情に訴える方法について
感情に訴えるコンテンツってのは、一般的には「文章」のことやね。
相手から共感してもらうために、あるいは相手の神経を逆なでするために大切なのは、文章に「自分」を前面に出すこと。
『僕は!こう思う』『私は!こう考える』といったふうに一人称で《自分》を曝け出すんが、自己ブランディングするには手っ取り早い。
今回の例で行くと
- 『政治に興味を持つ小学四年生』というキャラ設定
- 『僕は!分かりません!』という自分を曝け出した主張
- アベノミクスでもお小遣いがUPしなかったとかいう具体的エピソード
- より人物性をアピールするための『手書きの手紙』画像
この辺りが戦略として功を奏しとるわけや。
せやから感情に訴える文章を書くときは、書き手のキャラ設定をした上で「一人称の小説」を書くつもりでやってみるとうまく行くで。
べつに三人称でもええんやけど、初めは一人称の方が取っ付き易いで。
たしかに、件の小学四年生は良くも悪くも、キャラの個性は際立ってましたよね。
政治に興味を持ち意識が高く、あざとくて大人を小馬鹿にしてそうな生意気な小学生といった感じでした。
唯一キャラがブレたのは「妖怪ウォッチが好き」とTwitterで口走ってしまったことです。
「僕は妖怪ウォッチなんてやらないよ。大人はどうしてすべての子どもが流行に影響されると決めてかかるの? 僕はテレビゲームでは遊ばないし、休日はお父さんと将棋で遊ぶんだ!」
みたいに返していれば完璧でした。
もしもブロガーを目指す方であれば、ホラー小説家である乙一さんのエッセイ?『小生物語』はブログ記事を書くうえで非常に参考になると思われます。
2.拡散させる方法について
昔はな、記事をコツコツと書いて、SEOじっくりやってロングテールキーワードを拾うてICOCA!ってのが主流やった。
せやけど、最近ではTwitterとかのソーシャルネットワーキングサービスを使ってアクセス数を増やすやり方がトレンドや。※例:みんな大好きバイラルメディア
あと、はてなブログの場合は、はてなブックマークも結構重要になってくるなぁ。
その意味では、ブログの記事を書くこと以上に、Twitterアカウントの育成が重要やでってのはよく言われることや。
時事ネタ書いてもSEOで拾われるにはある程度の時間がかかるし、即時性のあるTwitterでシェアされるのが一番手っ取り早い。
今回の例では、小学四年生の人が「民主くん」という影響力の強いツイッタラーに「こんなサイトを作りました! もし良かったら協力してください!」みたいな働きかけをして、実際にシェアされたのが成功のポイントとなった。
有名な人にTwitterで拡散してもらうためには、当然その記事内容が低俗なものや誹謗中傷ではアカンわけで、誰かにとって役立つ内容でシェアされるようなものである必要がある。
『#どうして解散するんですか』は今でこそ批難の声が大きいものの、最初の段階では多数の人から賛同・共感を得たからこそシェアされたわけで、やはりコンテンツの質は何においても大切なんやね。
あのサイト自体は、非常に良く出来たコンテンツやったとうちは今でも思うで。あくまであれは炎上させる手法を間違えただけで。
今にして思い返せば本当にしょうもない話というか呆れる炎上事件で、こんなんでNPO代表を辞任するまで追い込まれるというのは何だかなぁ、ちゅうのは思う。
『匿名のつもりで発信した情報』とリアル個人情報が結びついてしまうことは、自己ブランディング戦略では絶対に避けるべきや。
実名炎上には、「友」「職」「金」を失うという大きな代償がある。
このあたりは過去記事に書いたで。
実名(本名)or匿名? Webで自己ブランディングするときのリスク考察 - ときまき!
3.マネタイズする方法について
ぶっちゃけ広告貼り付けることなんやけど、ブログのマネタイズ方法については情報が溢れかえってるので省略するで。
大切なのは『何のためにコンテンツを発信するのか』という明確な目的意識を持つこと。
小学四年生さんは、『政治への関心を多くの人に持ってもらう』という立派な目標があったみたいやけども、目標の具体的ベクトルが欠けていたために足を掬われてしまった感がある。
すでに周りが指摘するように「政治・無関心への問題提起」が目的であれば小学四年生に成り済ます必然性は全くなかった。
必然性ちゅうのはわりと重要なキーワード。
- 小説で、必然性のない描写をすれば文体に嫌気が差す。
- ビジネスで、必然性のない事業をすれば赤字に傾く。
とにかく、必然性のないことをやってしまうと、失敗する確率が上がるんやね。
あの……ドヤ顔で語っているところ恐縮ですが、このブログ「ときまき!」の具体的目標・明確な目的意識・必然性って何なんですか。
ふぇぇ…調子乗ってましたごめんなさい。
言うは易く行うは難し!
おわり!
小4『どうして解散するの?サイトつくったからおしえて』民主くん『天才少年現る!』→仕込み臭すぎて炎上 - Togetterまとめ
炎上マーケティングとしては大成功やけども……なぜ小学四年生ネタにしたし
2014/11/22 17:46