ときまき!

謎の創作集団による、狂気と混沌の執筆バトル。

五条ダン

今年の一太郎2019プレミアムは辞書目的で「買い」だと思う

さすがに毎年買うつもりはなかったのだけれど、結果として 一太郎2017プレミアム 一太郎2018プレミアム 一太郎2019プレミアム と三年連続で一太郎プレミアムを購入するに至った。 正直なところ一太郎のワープロソフトそのものはあまり使っていなくて、同人小…

新条アカネ(SSSS.GRIDMAN)と梓川かえで(青ブタ)の共通性についての考察

初めに、当記事にはアニメ「SSSS.GRIDMAN」および「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(おるすばん妹の夢を見ない)」最終話までのネタバレが含まれる。すでに視聴済みであることを前提に話を進めるゆえ、未視聴の方はブラウザバックされたし。 共…

ときまき!サイト移転予定のお知らせ(最後のご挨拶)

これまで、20を越える数のブログやウェブサイトを運営してきた。そのなかでも「ときまき!」には特別な思い入れがある。はてなブログという場がなければ、あるいはのべらっくすさんの『短編小説の集い』がなければ、書かれることのなかったであろう物語があ…

『レトリック事典(佐藤信夫)』小説書きの辞書レビュー

レトリックを学問として勉強するのであれば、これが最強!と太鼓判を押せる事典がある。 今回は大修館書店より出版されている『レトリック事典』(佐藤信夫・佐々木健一・松尾大、執筆)をご紹介したい。※書名リンク先はAmazon (総ページ数は815頁) 販売価…

読者からの「厳しい感想」を小説書きはどのように受け止めるべきか

ブログの運営やウェブ小説の投稿を長いことしていると、時折、読者の方からご感想をいただくことがある。 それは大変ありがたいことで、多くのコメントは僕にとっても励みになるものであるが、なかには作者に大きな精神的ショックを与える類いの感想も紛れ込…

小説書きを「VOICEROID劇場」の沼に誘いたい

VOICEROID劇場、いやその前に諸君はVOICEROIDをご存じだろうか? VOICEROIDはAH-Softwareが販売する、読み上げ用音声合成ソフトだ。各キャラクター毎に1万円前後で販売されている。 実際の起動画面。イントネーションや「音量」「話速」「高さ」「抑揚」等を…

【書評】小説家・ライターになれる人、なれない人(スーザン・ジョフネシー)

今回ご紹介するのはスーザン・ジョフネシー著『小説家・ライターになれる人、なれない人―あなたが書けない本当の理由』 原題は「Walking on Alligators: A Book of Meditations for Writers」(ワニの上を歩く。作家のための思索の書) ぶっちゃけ原題のほう…

30分砂時計を使って小説の執筆管理をする

だらだらと何時間もかけて原稿を書くよりも、30分間集中して書いた方がずっと速く良く書ける。というのは物書きならば心当たりのある話だと思う。 「なんてこった! 今朝から6時間も執筆しているはずなのに、ちっとも原稿が進まないぞ!」と首を傾げるときは…

幼女 vs サンタクドウスル(第26回『短編小説の集い』参加作)

クリスマスの夜。ユキはベッドに潜り込んで、寝たふりをする。 多くの子どもたちがそうしたように、来訪者がやってくるのをそわそわと待っていた。 やがてリン、リン、リン、と愉快な鈴の音が近づいてくる。鈴の音がユキのすぐ頭の上で《リン》と鳴り響いた…

虫の知らせ(第23回「短編小説の集い」参加作)

プウウウゥゥゥウゥン――。 耳障りな高音。回転椅子をくるりと回して、振り返る。

このブログについて|四周年記念

このブログは何なの? 登場人物紹介 魚崎とき(うおざきとき) 海鳥まき(うみどりまき) 月波ツカサ(つきなみつかさ) 深見くらげ(ふかみくらげ) 五条ダン(ごじょうだん) 運営者と連絡先 他の運営サイト おわりに ときまき!を2014年9月13日に開設して…

時巻クラブの作品置場

過去にブログ記事として投稿した、小説・短歌・ポエムなどの作品をまとめています。 短編小説 幼女 vs サンタクドウスル(第26回『短編小説の集い』参加作) 虫の知らせ(第23回「短編小説の集い」参加作) 『人生の半分』第14回短編小説の集い投稿作 瞳に泳…

長編を書き切るための小説講座

長編小説を書くのは苦しく、挫折しやすいものです。ときまき!では、どうしたら(なるべく苦しまずに)長編原稿を最後まで書き切れるのかを模索し、創作理論や執筆ノウハウに関する記事を連載してきました。 「長編小説を完結させる!」の目標達成に役立つで…

2015年後半期 増田文学大賞(はてな匿名ダイアリー)

「はてな匿名ダイアリー」に投稿された、秀逸な創作作品の数々をご紹介したい。タイトルの通り、2015年7月~12月に投稿されたエントリーを対象とした。2015年前半期については2015年前半期 増田文学大賞(はてな匿名ダイアリー)の記事をどうぞ。 この記事で…

自分の頑張り具合を「定量的」に評価する

お久しぶり、と言って果たして伝わるだろうか。なにせ『僕』がブログに登場するのは3ヶ月ぶりなのだ。もしも読者のなかに「僕を憶えているよ!」という方がいらっしゃれば、今すぐにでもメロスとセリヌンティウスのような熱い抱擁を交わしたい。 初めての方…

はてなの『ヘッダー』を消すと一部Androidブラウザでブログがスクロールできなくなる問題について

スマホ版はてなブログの、上部に表示されるヘッダー。 はてなブログProのユーザーであれば、cssを追記して、display:none;で消すことができる。あるいは、レスポンシブ対応のテーマを使えば、『設定』→『ヘッダとフッタ』から、非表示にすることができる。 …

デレたGoogle先生と、僕とアフィリエイト。

「GoogleAdsenseは転職サイトばっか紹介せずにもっと萌える広告よこせや(ゴルァアアア!」 と先日ブログで書いたら、どうやらGoogleの偵察botが記事を読んでくれたようだ。なんかやたらと『PS Vita「咲-Saki- 全国編」』の広告が出てくるようになった。嬉しい。 …

広告にあふれたネットメディアが楽園となる日まで

GoogleAdsense広告は、今日も誘惑する。 「転職しませんか?」 「今の会社、不満じゃないですか?」 「年収アップするかもしれませんよ?」 就職関連のバナー広告に出くわすたびに、僕はその広告をブロックするのだけれど、転職市場は果てしなく膨大なようで…

ピンクのゾウが飛んでいるので絶望的だと思った

ピンクのゾウが飛んでいるので絶望的だと思った。残された時間は少ない。 学校の帰り、友人とサーティーワンに寄ってアイスクリームを食べていた。友人は抹茶が、私はベリーベリーストロベリーがお気に入りだった。 「ねぇ、好きなアイスが、その人にとって…

読んでみたいミニマリズム小説

ただのメモ書き。 アメリカ文学は今まであまり読んでこなかった。世間ではミニマリストブームのようだし、折角の機会なのでいろんな作品に手を出してみようと思う。 ミニマリズム関連で読みたい小説 以下、積ん読リスト。村上春樹さん翻訳のレイモンド・カー…

タイトル名を繰り返すだけのブクマbot、あるいは、神に呪われた少女の話。

ナルキッソスとエコーの話は、ギリシア神話のなかでも知名度が高いエピソードである。ナルシストの語源となったように、病的に自分に恋をしてしまった美少年ナルキッソス、そしてナルキッソスに恋をした呪われし木霊の妖精エコー。 出典は紀元前43~後17年頃…

2015年前半期 増田文学大賞(はてな匿名ダイアリー)

はてな匿名ダイアリーの名作を紹介したい。 もう本当に、ひとりの物書きとして増田の文才には嫉妬している。 敬っているし、憧れているし、恋している。増田大好き。 増田は匿名だから、この気持ちをラブレターにしたためて贈ることのできないのがつらい。 …

小説のプロット作成を支援する占いツールを作りました!

ちょっと変わったWebサイトを作ってみた。 プロット作成(物語設計)を占いで支援するサービス、名付けて「タロットプロット」 156枚のキーワードカードを使って、ストーリーやキャラ設定を掘り下げることができる。創作のアイデアツールとして小説や漫画を…

雨の日は、中二病になろう。

雨の日に失恋した僕は、雨が好きになれない。 強いて好きな部分を挙げるならば、傘をひらける瞬間が好きだ。 こう、雨雲が立ち込めてきて今にも降り出しそうなときに、 (ふっ……。あれを、使うか)と、おもむろに鞄から折りたたみ傘を取り出す。 そして天高…

『増田文学』に見る、文才の技術(誇張法、語尾重複法)

はてな界には、自分よりもはるかに高い文章技術を持つ人たちがたくさんいる。 なかでも《増田文学》と称されるはてな匿名ダイアリーの物書きたちは、すごい。 圧倒的、文才。 正直、彼らの筆力が羨ましい。 今日はそんな彼らの文才にあやかるため、増田文学…

「努力すること」とドーナツの甘さ、ついでにダンゴムシの話

足がいっぱいあるのにダンゴムシは好かれやすい。「ムカデの育て方」は見つからないけれど、図書館に行けば「ダンゴムシの育て方」の本はある。 ダンゴムシかわいい。やはり丸まったり転がったりするのが萌えポイントなのだと思う。 「ダンゴムシ」の名前も…

ジャンプ小説新人賞に投稿しました(〆切間に合った)

近況報告をば。 ジャンプ小説新人賞(15年4月30日〆切)に投稿しました。 〆切間に合った!!!

超能力に憧れた少年が、明晰夢中毒になった話。

超能力が一大ブームとなった年、子供たちはスプーン曲げに夢中になった。当時小学生の僕も例外ではない。あの幼き日々、スプーンに捧げた情熱を少しでも勉強に注いでいたならば、きっと今頃ノーベル賞でも受賞していたのにと悔やまれる。 しかし子どもは飽き…

サボテンに、名前をつけた。名はツカサ。

ツカサと運命の出会いを遂げた場所は、忘れるはずもない、バレンタインの日にふらりと立ち寄ったダイソー(100円ショップ)である。 ツカサは100円で売られていた。 僕は一目惚れした。彼女を家に迎えてやりたいと思った。

小説のキャラクター設定を7枚のタロットカードに託す方法

小説のキャラクター設定がどうしてもうまくいかない。 魅力的なヒロインが書きたいのに、出来上がるのはいつも薄っぺらい紙人形だ。彼女の心は、剝いても剝いても中身がない玉ねぎの涙で出来ていて、時折「べ、べつにあんたのことなんて好きじゃないんだから…


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